Raspberry Pi に Raspbian(Raspberry Pi OS)をインストールして SSH 接続するまでの手順

2026年6月3日

この記事では Raspberry Pi 3B に Raspbian(Raspberry Pi OS)をインストールし、SSH 接続できる状態まで約30分でセットアップする手順を解説します。ディスプレイ・マウス・キーボードは不要で、PC からのリモート操作のみで完結します。

必要なものは以下の3点です。

  • Raspberry Pi 本体と電源
  • microSD カード
  • インターネット環境

※本記事は 2020年8月11日時点の手順をもとに執筆しています。

事前準備:必要なツールとイメージのダウンロード

Raspbian のダウンロード

インターネット環境によっては数時間かかる場合があるため、最初にダウンロードを開始しておきます。以下のサイトから Raspbian のイメージファイルをダウンロードしてください。

https://www.raspberrypi.org/downloads/raspberry-pi-os/

Raspberry Pi OS のダウンロードページ

「Download ZIP」をクリックしてダウンロードします。

SD Card Formatter のインストール

microSD カードをフォーマットするためのツールです。以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。

https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter/

Win32DiskImager のインストール

ダウンロードした Raspbian イメージを microSD カードに書き込むためのツールです。以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。

https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/

microSD カードのフォーマットと Raspbian の書き込み

PC に microSD カードを挿入し、SD Card Formatter を起動します。「フォーマット」ボタンを押すだけで完了します(数秒で終わります)。

SD Card Formatter でのフォーマット画面

次に Win32DiskImager を起動し、ダウンロードした Raspbian イメージを指定して「Write」ボタンを押します。5〜10分程度で書き込みが完了します。

Win32DiskImager でイメージを書き込む画面

書き込みが完了した microSD カードを Raspberry Pi に挿入して電源を入れます。

WiFi の設定(無線 LAN 接続する場合)

有線 LAN を使う場合はこのセクションをスキップしてください。WiFi を使う場合は wpa_supplicant.conf ファイルを作成し、以下の内容を記載します。

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="YOUR_SSID"
psk="YOUR_PASSWORD"
}

WiFi の認証方式が WPA であればこの形式で問題ありません。Raspberry Pi の電源を一度落とし、microSD カードを PC に挿入して内容を確認します。以下のように boot ドライブ直下に wpa_supplicant.conf をコピーしてから Raspberry Pi に戻して起動してください。

microSD の boot ドライブに wpa_supplicant.conf を配置

SSH の有効化

WiFi の設定と同様に、microSD の boot ドライブに ssh という名前の空ファイルを作成して保存します。中身は不要です。

boot ドライブに ssh ファイルを配置して SSH を有効化

Raspberry Pi の IP アドレスを確認する

ルーターの設定によっては IP アドレスが確認できない場合があります。以下の手順で調べてください。

  1. コマンドプロンプトを起動する
  2. ipconfig で PC の IP アドレスを確認する
ipconfig でPC の IP アドレスを確認
  1. 以下のコマンドでネットワーク内の端末を ping する(サブネットは環境に合わせて変更)
for /l %i in (0,1,255) do ping -w 1 -n 1 192.168.3.%i
  1. arp -a を実行して IP アドレスを確認する
arp -a の結果から Raspberry Pi の IP アドレスを特定

b8-27-eb-xx-xx-xx が Raspberry Pi の MAC アドレスプレフィックスです。対応する IP アドレスが Raspberry Pi への接続先となります。

Tera Term で SSH 接続する

Tera Term を起動し、「新しい接続」から上記で確認した IP アドレスを指定して SSH 接続します。

Tera Term の新しい接続ダイアログで SSH 接続

初期設定のユーザー名とパスフレーズでログインします。

  • ユーザー名:pi
  • パスフレーズ:raspberry
SSH ログイン成功後の Tera Term 画面

初期設定:raspi-config でパーティション拡張とロケール設定

パーティションの拡張

sudo raspi-config
raspi-config のメニュー画面

「7 Advanced Options」→「A1 Expand Filesystem」を選択してパーティションを拡張します。

Advanced Options から Expand Filesystem を選択

ロケール・タイムゾーン・WLAN 国設定

「4. Localisation Options」から以下の3項目を設定します。

Localisation Options のサブメニュー
  • I1 Change Localeja_JP.EUC-JP EUC-JP を選択(スペースキーで選択・* が選択状態)後、ja_JP.UTF-8 を選択
  • I2 Change Time Zone:Asia → Tokyo を選択
  • I4 Change WLAN Country:JP Japan を選択
ロケール選択画面(ja_JP.EUC-JP を選択)
デフォルト言語として ja_JP.UTF-8 を選択
タイムゾーンとして Asia/Tokyo を選択
WLAN Country として JP Japan を選択

設定が完了したら「Finish」を押してリブートします。Tera Term のセッションは一度終了するので、再起動後に再接続してください。

raspi-config の Finish でリブートを実行

パッケージの最新化

SSH で再接続後、以下のコマンドでパッケージを最新化します。

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

1つ目は1分程度、2つ目は10〜20分程度かかります。完了すればRaspberry Pi が使える状態になります。事前準備のダウンロード時間を除けば、ここまで約30分で完了します。