AWSクラウドプラクティショナーの合格体験記

2020年12月28日

はじめに

先日、AWSクラウドプラクティショナー試験を受けてきたので、テストまでの勉強方法や当日の試験場の雰囲気について書いていきたいと思います。

試験の合格点はこの記事に興味を持ってこられた方はご存知かと思いますが、1000点満点中700点以上の合格となります。


私の場合は以下に記載の勉強方法で882点の結果となりました。全65問のテストでどういう計算で882点なのかはわかりませんが、おそらくAWSにとって大切な技術ほど配点が高い、ということなのでしょう。


試験の準備、勉強方法について

やはり勉強するにあたって一番良かったと思えたのは以下に紹介するAWS認定資格試験テキストとなります。

AWSに限らず、GCP等のクラウド関連の資格試験については基本的にオンラインで無償のトレーニングやドキュメントが公開されています。ですがなぜこの本をオススメするかというと、正直な話、AWSが何かをわかっていない人にとって、公式のオンラインのドキュメントを読み始めるのは難易度が高いからです。これ以外にはありません。


こちらのテキストではAWSプラクティショナーの出題範囲である、以下の項目について丁寧にまとめられています。

  • クラウドの概念
  • セキュリティ
  • テクノロジー
  • 請求と料金

AWSがオンラインで無料公開しているホワイトペーパーの内容のまんまじゃないか!と思われる方がひょっとするといるかもしれませんが、そうです、ホワイトペーパーの中でも試験に必要な知識を中心にわかりやすくまとめられている内容となっています。今やAWSのホワイトペーパーの量は膨大です。その中から試験に受かるため、AWS全般の理解をするのに最も適切な方法が、この本を読むことだと思います。

ですので、AWSを勉強しようと思った方は、まずはこちらを手に取っていただくことをオススメします。試験を本当に受けるかどうかはそれを読み終えた後に考えてもよいと思います。


この本をやるだけで試験に受かるというWeb記事もあるのですが、おそらく8-9割の人が難しいと思います。私の場合はもしかしたらこの本だけでも合格できた可能性がありますが、前提として、

  • 10年以上のネットワーク関連業務の経験
  • DBやセキュリティについての知識
  • サーバ仮想化、コンテナ技術の知識

がありました。

上記のような経験、知識がない人にとって、この本だけでAWSプラクティショナーに合格するのは難しいと思います。そもそも書いてあることなんとなくわかる、だと試験本番の問題の内容すら正しく理解出来ない可能性がある、ということです。

少し冷たい説明をしてしまいましたが、もし前提となるような知識や経験がない場合には、おそらくITパスポートといった資格の受講が望ましいのではと、個人的には思います。


私の場合は上記のテキストに加え、どのような問題が出題されるのかを知るためにUdemyのこの問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)を購入してテストに臨みました。

この問題集には基本コースが2セットと応用コースが3セット用意されていて難易度的には以下のようになります。

基本コース < 実際のテスト < 応用コース

AWS認定資格試験テキストの内容が理解できていれば基本コースについてはいずれも合格点が取れるかと思います。(私は取れました)

応用コースについてはAWS認定資格試験テキストの内容だけではおそらく合格点に達することができません。私は3コースとも不合格でした。

ただいずれのコースも回答を確認して、2回、3回と繰り返すことで理解を深めることができました。

私が勉強した方法は以上です。資格自体は仕事の事情もあり、早めに取りたかったので上記を2週間程度で実施し、合格しました。


試験会場の雰囲気など

試験はピアソン VUEのテストセンターで受験しました。持ち物はパスポートと保険証のみでした。

最初に受付で名前の確認、パスポートと保険証による本人確認ののち、本人確認書類を含めたすべての荷物をロッカーに預けました。

その後、写真撮影を行い、少し待ってから試験会場に通されました。当然、試験会場には何も持ち込めません。メモ用のホワイトボードとペンだけは入口で手渡されます。

以前は試験会場には本人確認書類のみを持ち込み、試験前に改めてカメラを通して本人確認が行われていたようですが、私の受けた試験環境では、上記の通り、試験会場には手渡されたペン以外は持ち込まず、試験前の本人確認もありませんでした。

試験会場にはそこそこ人がおり、各自、テストセンターに申し込んだ試験を受けています。試験内容も開始時間みんなバラバラなので、人の出入りも頻繁にあることに注意してください。

いざ試験!のほうは落ち着いて問題を解くことができました。Udemyの問題集ではいずれも30分程度ですべて解いていたものを、見直しを含め60分近くかけて解きました。

わからない問題にチェックをつけ、後で見直しをすることも出来るのですが、時間は十分にありますし、その場でわからない問題は後で考えてもわかりませんので、私の場合は特にその機能を使うことはありませんでした。その代わりにすべての問題を見直しました。

試験の結果はその場でわかります。ただ点数についてはAWSの認定資格の申し込みサイトにて確認が必要でした。

試験の手ごたえとしては、難しかった、というのが正直な感想です。試験中、自信をもって答えられない問題もいくつかあり、非常に緊張もしましたが、逆にここまでエンジニアの自分が勉強して受からないはずがない!という気持ちで最後まで諦めずに問題に向き合った結果だと思います。


最後に

AWSプラクティショナーを受験して良かったと思えるのは、やはりいAWSクラウド全般で何が出来るサービスなのかを理解できたことです。

今回の記事がこれからAWSプラクティショナーを受験する皆様のお役に立てれば幸いです。