AWS ソリューションアーキテクトアソシエイトの合格体験記

はじめに

本記事ではAWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)の資格試験に合格したので、どのような勉強をしてきたか、また、ピアソンVUEの自宅での受験の方法などについて記載します。

過去、2020/12に受験したAWSクラウドプラクティショナーの合格体験記はこちら。

SAAの勉強開始前に私がどのような知識を持っていたか

私の場合、IT関連の知識はそれなりにあるものの、AWSやクラウドに関してはサッパリという状態から勉強を開始しています。ただし、2020/12にAWSクラウドプラクティショナーを合格後、少しずつAWS IoTやSQSなどのサービスを実際に動かしてみて動作を確認していました。

業務でも若干、触る機会はあるもののAWSを使ったシステムの開発については未経験、という状況でした。

勉強方法

私の場合は大きく2つ。

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書の読破

AWSで覚えなければいけない知識は膨大です。AWSだとオンラインセミナーも頻繁にやってますし、そういったところで知識をつけていくことも有効です。ただ…時間がかかります。動画を見るより自分で本を読んで学習したい、という人にはこちらが向いているかと思います。もちろん、このテキストだけで合格するのは不可能に近いですが、広く浅くVPC、コンピュート、データベースなどを説明してくれているのでSAA出題範囲のサービスの理解を進めるのに非常に役立ちます。特にあまりAWSに馴染みがない、という方ほど最初にこれを手に取るのが良いのでは、と思います。

ただKinesis Data Streamsや一部のサービスについてはほとんど説明がなされていなかったりします。その分野の問題が出題されないかというとそんなことはないので、必要に応じてAWSのページでそれがどういったサービスなのか、を確認しておくが必要があります。

UdemyのAWS SAA 問題集を2周

https://www.udemy.com/course/aws-knan/

参考書のみではおそらくほぼ合格できません。どのような問題が出題されるのか、どの分野の知識が不足しているかを理解するためにこちらの問題集を解き切ることが重要だと思います。模擬試験の難易度も高く、1回目で合格レベルの点が取れる方は少ないのでは、と思います。

私の場合は基本問題を含め、1回目で合格レベルの点数が取れた模擬試験はありませんでした。それほど難しいものなので、1回目で手ごたえがなくても諦めないでください。

勉強の方法としては:

a.) まずは自分の知識を持って問題を解き切った後、全ての問題の解答と解説を確認します。根拠を持ってその解答が選べたのでなければ意味がありません。

b.) 解答と解説を確認する際に、全ての選択肢を必ず確認してください。そこに知らないサービスがあるのであれば、必ずそのサービスがどういったものなのか、AWSのページで確認しましょう。(存在しないサービスも選択肢に含まれることがありますが…)こうして知識を増やしていきます。

こうして着実に知識を増やせば2周目、3週目にはおそらく問題集上では合格点に到達できるものかと思います。

ここで断っておきたいと思うことは、実際の試験の出題とは少し傾向が異なります。試験内容に触れることは規約で禁止されているため絶対にしませんが、実際の問題はこの問題集の高難易度の模擬試験よりも難しいと考えて下さい。脅しではなく、私が当日の試験でかなり参ってしまったのでその覚悟が必要だと思っておいて頂くのが良いと思います。

ただこの問題集の模擬試験に合格できるほどの知識を付けた方であればおそらく解答を導きだせるレベルの問題、という感じになります。実際の問題についてもう少し補足しておくと、日本語で受験する場合は適宜、英語でも内容を確認した良い問題が紛れ込んでいます。日本語訳が怪しいと思ったら英語の問題も確認出来るので必ず見るようにして下さい。

私の場合は上記を1.5カ月程度で実施して、無事合格しました。ただ…当日試験問題に対する難易度の感じ方からしてかなりの勉強不足であった感じはあります。勉強しすぎて失敗するということはないので、妥協せずサービスの理解に努めていけば必ず合格できると思います。

自宅でのピアソンVUEによる試験について

AWSの試験は2021年の5月1日から7月31日まで受験したものに限り、9月30日までの再受験が無料になります。

https://pages.awscloud.com/Global_TrainCert_Japan_Online_Proctoringja.html

ということでドキドキながら試験は自宅で受験しました。その時に気を付けることを簡単に記載しておきます。

利用したパソコンについて

私はSurface Pro 7を使っています。Webカメラ必須となっているので購入が必要なのかな?と思っていましたがSurface内蔵のカメラを利用して試験を受けられたので、Webカメラがない方はPCの内蔵カメラでOKです。

事前の準備について

試験はピアソンVueのアプリケーション上で受けることになります。試験中はピアソンVue以外のアプリケーションを終了させておく必要があります。バックグランドで動作しているSlackなども対象ですし、私の場合はHyper-Vが動作していたのでこれも停止させています。

事前にピアソンVueのアプリでカメラ、マイク、その他終了すべきアプリを含めた環境のチェックが行えるので、事前に1回、試験日の朝にも必ず実施しましょう。

その他、回線は有線LANへの接続をお勧めされますが、家のLAN事情もあり私は無線LAN接続で試験を受験しました。ということで無線LANでも受験可能ですが、これは…自己責任でお願いします。。

当日の流れ

予約した試験時間の30分前になると、ピアソンVUEのサイトからチェックインが出来るようになります。ここで身分証明書と携帯電話を使っていくつか作業があります。試験中に携帯電話が手元にあってはいけないのですが、ここでは携帯電話が必要になったり、と困惑する部分もあるので試験30分前になったら早めにチェックインの作業を開始することをお勧めします。

携帯電話を使って身分証明書の撮影と部屋の撮影を行い、それらをアップロードした後、試験官が付いてくれます。カメラがONになっているので、チャットをベースにいくつかの確認が行われます。

腕にスマートウォッチなどがついていないかの確認のために腕を映したり、PCのカメラでゆっくり部屋全体を映すように言われます。私の環境だとモニタが置いてあったので、モニタの電源ケーブルを抜いた後、電源ケーブルが抜けていることをカメラで映す必要がありました。

分かっていたことですが、試験を受ける部屋にはパソコン以外のものがない状態、というのが望ましいです。

一通りの確認が終わったら遂に試験が開始されます。ここまでの確認に20分程度の時間がかかったので、私はチェックイン作業を早めに実施することをお勧めします。

いざ試験とその後

ずっとカメラがONで、少し、いや結構緊張しました。それから問題…Udemyの問題より難しいのもそうですし、そもそも書いてある日本語の意味がわからない!なんて問題もあって、一通り解き終えた時点で20分しか余っていませんでした。それでも前半の問題だけでも念のため選択間違いがないかをチェックして、解答を終了しその結果…無事合格していました!

これは…落ちたんじゃないか…という出来だったので非常に嬉しかったです。

(後に点数を確認しましたが、700点台だったのでやはり余裕ではなかったです。)

さいごに

本記事ではピアソンVUEでAWS SAAの試験を受験した際の勉強方法、当日の流れについて説明しました。こちらの記事がこれからAWS SAAを受験される方の参考になれば幸いです。