micro:bit + Raspberry Pi + Glide でローコード温度モニタリングアプリを作る — システム構成の概要
「センサーデータをスマホで確認したい、でもアプリ開発の知識はない」——そんな課題を、micro:bit・Raspberry Pi・Google スプレッドシート・Glide の 4 つのコンポーネントを組み合わせることで、ほぼプログラミングなしで解決できます。本記事ではシステム全体の構成を概説します。IoT × ローコード開発を検討している方にも参考になる内容です。
目次
システム構成の概要:4 つのブロックで実現する温度モニタリング

1. micro:bit — BLE ビーコンで温度・照度データを送信
micro:bit に組み込まれた温度センサーと照度センサーのデータを、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンに乗せて Raspberry Pi に送信します。GATT を使わず Eddystone UID のカスタムフィールドに値を格納する方法を使っています。
詳細な実装はこちらの記事で解説しています:[micro:bit] 温度データと照度データを BLE ビーコンを使って送信する
2. Raspberry Pi — Node-RED で受信・整形・スプレッドシートへ書き込み
Raspberry Pi で micro:bit の BLE ビーコンを受信し、Node-RED のフローで温度・照度データを抽出して Google スプレッドシートに書き込みます。Node-RED の処理は JavaScript を 10〜30 行程度書くだけです。
Node-RED から Google スプレッドシートへの書き込み手順はこちら:Raspberry Pi から Node-RED を使って Google スプレッドシートを更新する方法
3. Google スプレッドシート — データストアとして機能
スプレッドシート自体はデータの受け皿として使うだけです。シートを作成し、Raspberry Pi のサービスアカウントに共有権限を付与するだけで準備完了です。
4. Glide — Google スプレッドシートからノーコードでアプリを生成
Glide はプログラミング不要でスマートフォンアプリを作れるノーコードツールです。Google スプレッドシートをデータソースとして指定するだけで、温度・照度データを閲覧できるアプリが完成します。
完成したアプリの画面
Glide で作成した温度モニタリングアプリの画面です。取得した室内の温度データをスマートフォンでリアルタイムに確認できます。

Google AppSheet でも同様に構築できる
Glide と同様のノーコードツールとして Google AppSheet でも同じシステムを構築できます。AppSheet は折れ線グラフによる時系列データの可視化が可能で、温度変化のトレンド把握に適しています。


まとめ:ローコード IoT モニタリングアプリを構築できた理由
今回のシステムで実証できたポイントをまとめます。
- micro:bit の BLE ビーコン機能で、追加のセンサーモジュールなしに温度・照度データを無線送信できる
- Node-RED のビジュアルフローにより、BLE 受信〜スプレッドシート書き込みを 30 行以内の JavaScript で実現できる
- Glide または Google AppSheet を使うことで、スプレッドシートのデータをそのままスマホアプリ化できる
- デバイス購入費以外のランニングコストを無料に抑えられる
各コンポーネントの詳細な設定手順は個別記事で解説しています。次のステップとして、BLE 受信から Google スプレッドシートへの書き込みまでのフロー設定を確認してみてください。







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